優しい気持ちを大切にしています

自分の意識に気がつく方法2

前回の”自分の意識に気がつく方法”の続きです。
前回は他者を通して自己の意識を知っていくことを書きましたが、今回はその先と言いますか、もっとその先の真相にいく方法を一緒に見ていきたいと思います。

それではもっと深く自己との対話を進めるとより一層深く自分を知っていくことができる訳です。
例えば、前回の話で彼の食べ方が気になるという場合にはまず自分が彼の食べ方に違和感を感じているという事に気が付いた訳です。
つまり彼の食べ方が気になり、恥ずかしくて嫌に感じている自分の気持ちに気が付いたわけです。
そしてここからより深く自己対話していきます。
“なぜ私は彼のあの食べ方がきになるのだろうか?”と自身に問います。
“友達に聞いても確かに若干わんぱくな食べ方ではあるがそこまで気にはならないし、あの食べ方を気持ちがいいと感じる時もあると言われたのに、私はとても気になる。一緒にいてイライラや恥ずかしささえ感じ得るのはなぜだろうか?”と丁寧に自問します。
じっくりと聞く姿勢で自分からの返答を待ちます。
そうするとフワッと思い出?感覚?フラッシュバックがやってきます。
自分の本心に到達するとビビッときます。閃きとか神との対話とか、”何かが降りてくる”とかの表現で表される気持ちのいい瞬間です。
・・・あっ!私そう言えば・・・前に友達だったかな?ん、違う・・前彼に食べ方について”ガツガツ食べるんだね”って言われて傷ついたことがある!と鮮明に思い出すことがあります。
そして一度自分の傷を見出すと、どんどんフラッシュバックが続きます!
・・・あっ・・・私そう言えば・・・小さい時・・お父さん?お母さん?おばあちゃん?に食べ方が汚いって叱られたことがある・・・あの時とても悲しかったんだ・・・キレイに食べないと怒られて嫌われると思ったんだ・・・ずーっとその時の気持ちが辛かったんだ・・・許して欲しかったんだ、受け入れて欲しかったんだ・・・お父さん、お母さんに・・・だからごめんなさいって謝ったんだ・・・そしてキレイに食べられない自分を責めたんだ・・・汚い(食べ方をする)自分はダメなんだと今でも思っているんだ・・・

ここが終着駅であり真相だと思います。
この時の小さい自分が感じた心の傷が癒える事はなく、ずーっと大人になっても苦しんでいた訳です。これが本心です。ここが知りたかった・気がつきたかった終着点・目的です。
そしてガツガツ食べる今の彼のお陰でやっと違和感とともに自分自身のクセ、意識、つまりは心の傷に気がついた訳です。
なんて有難い食べ方の汚い彼!ですよね。(彼が汚い食べ方をしているかどうかは定かではないです、あくまでも自分自身がそう見えているだけということです。)

こうして傷ついた自分に気が付いてあげる。
そして辛かったね、悲しかったねとじっくりと共感してあげる。そして今の自分であればその傷ついている小さい頃の自分に”もう大丈夫だよ、大きくなった私がついているから安心して。今ままでひとりぼっちにしてごめんね、そして今まで一人で耐えてくれてありがとう!一緒にうちに帰ろうね!”と言えます。
これで数多あるうちの一つの自己意識(クセ、傷)に気がつく旅が終わりました。
この様に傷ついた小さな自分はたくさんいると思います。
それを教えてくれるのが他者であり、違和感である訳です。
少しずつ傷ついた自分に気がつき、癒してあげて一緒に家(心の拠り所・寄り添う気持ち)に帰ってくる旅を私たちはしていくのです。
これが幸せであり、愛なのです。
私たちは人生の旅行者なんです。

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